されど罪人は竜と踊る

 この作品、原作は結構な人気みたいで、アニメ化の話が出た時はちょっとした騒ぎになったとかならなかったとか。私は原作を未読なので蚊帳の外でしたけどね。

 放送延期を経てついにアニメが始まった時は、どんな重厚でシリアスな話なのだろうかと期待で胸を膨らませたものです。


 アニメが始まるとすぐにその世界での特殊技術である術式の説明が。なるほど、術式とは魔法を科学で実現させた技術のようですなあ。誰もが考えつきそうな設定やね。

 その後はその力を駆使する2人の主人公の話が始まります。竜を倒して、事務所は万年赤字で上司? はうるさくて、相棒は性格に難有りで……あれ? 思ったよりテンプレだぞこれ。


 話が進むともっと深い内容になっていくのかもですが、今のところはそこまで名作のようには感じられません。「すかすか」のアニメ視聴時に感じた違和感が再び、です。


 この作品の一番まずい点は主役2人のセリフの応酬がクサイと言うところでしょうか。小説で読むと違和感がないのかも知れませんけど、アニメ化するに当たってそのまま台詞で喋らせるとどうにもキツいです。アニメスタッフはこの点を全く考慮に入れなかったのでしょうか?


 後、個人的な好き嫌いレベルの話なのですが、そろばん占いのにーちゃんのそろばん占いをする時の表情とその動きが無理でした。生理的に無理(※個人の感想です)。


 その展開のせいもあるんですけど、主人公2人が強いのかそうでもないのかはっきりしないのもちょっとモヤモヤします。敵との相性もあるのかも知れませんけど、さんざん苦戦しておいて、トドメの一撃だけで強敵をあっさり倒せたりとか。


 要するに、この作品は私にとって微妙な作品だと言う事です。やっぱりラノベなのですねぇ。軽い展開の中にたまに深そうな話を紛れ込ませている感じ。

 そのたまに見える深そうな部分が気になるので見続けてますけど、思ったよりは普通の作品でした。原作を読んだら評価も変わるのかなぁ?

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