10週打ち切りは短か過ぎる

 毎週月曜日のお楽しみと言えば週刊少年ジャンプですよね。異論は認めます。

 ジャンプでは様々な人気作品が連載されており、その人気は他の少年漫画誌よりも群を抜いております。一時期マガジンの人気がジャンプに追いつきそうでしたけれど、また差が開いたみたいですね。


 さて、ジャンプで作品が掲載されるとまず最初の関門が10週打ち切りを回避出来るかどうかになります。これが結構シビアなんですよね。アンケート至上主義と言う現実。私も何度も気に入った作品が打ち切りになって嘆いたものでした。


 最近(※執筆時)の打ち切り作品と言えばレッドスプライト。この作品もまたこれから面白くなるぞと言うところで打ち切られました。まだ序盤の序盤だったのに。ネットでも評価も高く残念な気持ちになったものです。

 レッドスプライトの作者はこれで2回連続打ち切りと言う事になり、次回作があったとしてもジャンプでの掲載は難しいのではないか、と言う気持ちにさせてくれます。


 さて、ジャンプはアンケート至上主義ですが、他の漫画誌の基準はどうなのでしょう。

 某漫画誌の場合ですが、ある掲載作品が打ち切りの瀬戸際に立っていました。その作品、アンケートの結果は良かったそうなのですが、単行本があまり売れていなかったのだそうです。つまり、雑誌によっては単行本の売上を基準にするところもあると言う事ですね。


 単行本を基準にする場合、そのタイムラグから早急に打ち切りと言う事は考えにくいでしょう。つまり1巻で終わってしまうのがせめて2巻分は出ると言う事になります。打ち切られそうな雰囲気を感じた作者が必死のアピールをすれば、単行本の売上を打ち切り回避レベルに引き上げる事も不可能ではないかも知れません。


 と言う訳でですね、ジャンプももうちょっとアンケート以外も重視して欲しいなーと思ったりするのです。どんな作品であれ、やっぱ一瞬で終わってしまうのは淋しいじゃないですか。最低3巻分は単行本を出さしてあげて欲しいなと思うんですよ。

 漫画家も慈善事業じゃないのは分かりますけど、人気の出なかった作家に厳し過ぎる気がしますので。


 折しも今(※執筆時)ジャンプでは怒涛の6週間連続新連載と言うすごい事をやらかしています。と、なるとそれと引き換えに多くの現在連載中の作品が幕を下ろす事になるのでしょう。その作品の中に自分のお気に入りの作品が含まれていない事を願うばかりです。

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