マクロス Δ

 マクロスシリーズの最新作、マクロス Δ、終わりましたね。思えばこのシリーズ、ガンダムシリーズに匹敵するくらい親しまれていますよね。初代マクロスを見たのは私が小学生の時でしたもん(年齢バレ)。

 当時の放送時間知ってます?日曜の昼間だったんですよ?確か午後2時かそこら。そんな時間に放送って視聴率投げてるじゃないですか。

 でもマクロスは人気を博しました。何故なら設定が斬新だったから。放送時に友達がアニメのなめらかな動きを熱心に話していたのを今でも覚えています。


 そんな初代の放送から34年……。放送前から話題を振りまいていたマクロス Δが始まりました。ヴァールシンドロームと言う謎の病気が蔓延するようになった……まぁ、説明はいいか。ここを読む人の方が詳しいでしょうし。


 私はその前のシリーズのFをあんまり詳しく知らないんですよ。放送時に放送してくれなかったので。時間差で数年後に放送はしてくれたんですけどね。気付いた時には最終回直前でした。残念。


 何故急にFの話をしたのかと言えばこのΔは時間軸的にも設定的にもFの続きになっているからです。つまりFの知識がある方がより深く楽しめる……。知らなくても楽しめますけどね。登場キャラは独立していますし。


 Δの話なのでΔに特化して話をしましょう。このアニメのキモはやっぱり女性戦術音楽ユニット「ワルキューレ」ですよね。

 美雲さんが実質リーダーでしたけど、悲しい出生の秘密がありました。

 この若く見えて3歳って設定、私が昔考えていた話の主人公と一緒だよ。いつか世に出る時があったらパクリって言われちゃうかなぁ。20年前には考えてたのに!まぁ、いっか。


 話を戻して、美雲さんのリーダーっぷりが印象に残りましたね。絶対不動の天才って感じの存在感は後でその理由まで判明します。

 作品中に出てくる胡散臭い武器商人が「歌は兵器」と断言しますが、その最終兵器が美雲さんだった。

 今回のマクロスは最初から最後まで歌が主役で、戦闘はその補佐でしかありませんでしたね。


 敵の風の歌の使い手ハインツの歌もこれ精神を支配されるわってレベルの素晴らしい歌声でした。途中まで美雲さんも勝てませんでしたからね。強い敵がいてこそ物語は輝く!と言ったところでしょうか。


 さて、マクロスと言えば恋愛の三角関係ですが、今回の三角関係はあんまり恋愛恋愛してませんでしたね。三角の一角であるミラージュがあんまり積極的に絡んできませんでしたし。基本的にハヤテとフレイアのラブラブ物語でした。

 ここはちょっと物足りなく感じる人も多かったのでは?ミラージュがもっと積極的な性格だったら違っていたのでしょうね。ただ、物語的にあんまりそう言う広がりが許容出来ない感じだったところはある気がします。


 最後まで見た印象なんですけど、エピローグが欲しいなと感じました。最大の問題は解決しましたけど、そこで尺が尽きてしまった。最初からの計算なのかも知れませんけど、その後の和平交渉とかワルキューレのその後とか結局レディMって誰だったの?とか。語って欲しい部分が投げっぱなしになってしまったのは残念でした。

 もしかしたらこれらの問題は円盤特典で補完されるのかも。そうだったらいいな。


 総合的な評価で言うと面白かったですよ。最後まで楽しめて見られましたし。マクロスと言う縛りがある中でちゃんとまクロスしていたと思います。

 一見ハッピーエンドのようでいて、フレイアの寿命とか悲しさの前触れのようなものが悲哀を予感させていますよね。残された日々をどうか幸せに過ごして欲しいと思います。

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