最後に〜 結婚は条件でなく、覚悟

 散々、理想の結婚や、相手の条件などについて書いてきましたが、出会いなどの偶然性もあり、小説のように完璧に”作り事を書き上げる”ようにはいかないのが、人生。


 これまで書いてきたことを全否定するようですが、結局のところ、結婚とは、この人と一生添い遂げる、という覚悟であって、相手の条件や相手を愛しているかどうかなどはあまり関係ない。


 驚くかもしれない。でも実のところ、どんな相手であろうと、一生その人を見て、一緒に人生を共にするのだ、という覚悟さえあれば、”愛”も後から付いてくる。


 ”結婚”というものの”神聖性”を取り戻すことができれば、どんな人と結婚しようと、サムライ男子と大和撫子、もしくは、サムライ女子と大和撫子オトメンになり、離婚することなく、一生を好きな相手と添い遂げることができるだろう。


 結局、”愛”とは”覚悟”。結婚する時、それを肝に銘じてください。これからどんなことが起こってくるかも知れない、でも、二人で共に築いていこうと、と。


 その気持ちさえあれば、相手の収入や、容姿、家事が出来る出来ない、そんなものは関係なくなる。結婚するなら覚悟しよう。一生の決定であるけれど、どんなことがあっても、それを貫く、と。


 そう決めることができる相手かどうか、もちろんよく考えねばならないけれど、どんな人も、根っこはそう違わない。順風満帆な人が、或る日突然、苦労のどん底、辛酸を舐めねばならない状況に陥ったりするのが、人生。


 そのことを思うと、もはや条件は二の次。もちろん条件が良ければ、最初は楽ができるかもしれない。でも人生はそんなに甘くない。その幸せが、或る日、突然崩れる、なんていうことだって、ある。人生はままならないもの。人格の向上のために、生きている精神修養の場、と達観しなければ乗り越えていけない苦難がこの先、待ち受けているかもしれない。


 どんな人生の荒波も、二人で越えねばならない結婚は、結局のところ、挑戦。


 学びのために起こってくる全てのことを享受しよう。結婚を迷っている人は、次に出会った人と、条件などに関わりなく、即結婚することを勧めます。いろいろ迷ったり、付き合ったりする前に。このエッセイは、そのために書かれたようなものです。講釈の前に、とにかく結婚してみるしかない。自戒を込めて、そう思います。

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