春の紡ぎ

卒業

3年前は

袖の丈が少し余る制服に

のり付けで着心地が悪かったシャツ


3年間で

制服に袖を通せばピッタリで

何度も着たシャツの着心地は悪くない


でも今日で最後


「いってきます」『いってらっしゃい』

「おはよう」『おはよう』

こんな会話も


チャイムの音も 校歌も

クラスで写真を撮ることも

今日で最後


やりたい事はもっとあったはずなのに

今になって心残りが増える

青春と呼ぶには短過ぎた3年間


振り向けばそこには

一人ひとりとの思い出があって

でもこれからはそんなみんなとは進む道も

待ち受ける困難も違うから


いつか再会するその日まで

前を向いて歩こう


最後にお別れを言うのは俺らしくないから

この言葉をみんなに

『 』

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