3-僕の新たな夢


ただ一つ今やりたいことがある。

教員になりたかった僕がもっている新たな夢。僕のこの人生を生かして、誰かの役に立つことだ。せっかくたった25年でこんなに多くの経験をして、すべてのことから立ち直り、向き合うことができた今、これを生かさないわけにいかない。GIDとして同じ悩みを抱えている人、性的強要をうけ周りに悩みを打ち明けられない人、家族がGIDとして悩んでいることに気付いているけど、どう接したらいいかわからない人。いろんな立場があって、いろいろなかかわり方がある。当事者、パートナー、家族、子ども、生徒。それは様々だ。それぞれの立場で悩んでいる人の力に少しでもなりたい。いつかの、人に言えない悩みから子どもを救いたいと思ったあの日がある。直接的ではないけど、そうやって誰かの力になれば、どこかで救われる子どもたちがいるはずだ。僕と同じようなことで、苦しむ子が少しでも減るように。

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