第2156話:ベラー・モーリン~数合わせ~
「すまん、人数が足りないんだ。数合わせって言うと悪いがどうか参加してくれないか?」
友人から今度ある会の人数が足りないからと人数合わせを頼まれて参加することになった。
「まぁ、別にいいけどなんだ? 合コン?」
「いやちょっと違うけど、そんなもん。まぁ当日楽しみにしてろよ。楽しい会だからよ」
「まぁ、わかった5日後だな?」
「そうだ。頼むぜ」
そうして当日。
「よく来てくれた! これできっちり人数が揃ったよ」
「ああ、そいつは良かった。で、結局これ何の会なんだ?」
「もうちょっとしたらわかるから、待っててくれ」
「そうか」
なんか妙な雰囲気の会場だ。
飲み屋とか、パーティ会場という明るい感じでもない。
薄暗い、地下の大ホールと言う感じで、まともな会合をする場所には思えない。
逆に言えば、まともではない会合をするにはうってつけともいえるわけだが……
「ちょっと、みんなはあっちの部屋で待っていてくれ」
友人ではない主催側らしい人に案内されて武骨なドアをくぐり小部屋に押し込まれた。
まさか、これは……
数合わせとはそういう話か……?
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