第2129話:クレパー・シギング~すべてを滅ぼす~

「まぁいろいろあってここに世界を滅ぼす爆弾があるんだが」

「物騒! なんでそんなもんがあるんだよこえーよぉ!」

「いやぁ、変な知り合いが多くてな。ちょっと預かったというか、処理を任されたんだよ」

「世界を滅ぼす爆弾の処理を!?」

「まぁ、よくある話だよ。世界を滅ぼす爆弾と言っても世界を一つ滅ぼすぐらいだからこの世界では……まぁいろいろ吹き飛ばすぐらいの威力かな」

「場所を選べばこの世界を滅ぼすことはないとはいえ、甚大な被害をもたらすんですね……」

「まぁそんなとこ。結構処分に使える場所もあるんだよ、空間封鎖した中で爆発させるとかさ」

「はぁ……」

「今回はいろいろな実験を兼ねてるから三重に封鎖を掛けた亜空間の中に入れて計器を入れて爆発させてみるよ」

「するとどうなるんですか?」

「この爆弾の性能が計れるんだが、まぁ万が一のことを考えて周囲に何もない場所を使う」

「万が一事故が起きてすべてが滅んだらことですからね」

「遠隔で爆発させるんですか?」

「箱の中という意味ではそうだが、私たちは現地まで行くよ。何が起きるかわからないからね」

「何が起きるかわからないのに……?」

「現地で何が起きるかわからないからだよ。もし、通行人が箱に入ったらどうするんだい」

「あぁ、事故で死んでしまったら大変ですからね」

「いや、勝手に計器をいじられでもしたらたまったものではないからな」

「そこですかぁ?」

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