「あー疲れた疲れた、休憩するべさ。ほら、お前も座ったらどうだ？　それとも、もう脚にキテて座ったらもう立てないから座れないか？」

「馬鹿め！座るわけが、いや休憩するわけがないだろう。今俺たちは戦っているんだぞ！　何を腰を下ろして休んでいるんだ！」

「そうは言ってもお前も休んでる俺に攻撃とかしないだろ？　お前はそういう卑怯くさいことが嫌いだからな」

「なっ、卑怯だぞ！」

「そうは言っても俺がこうやって休む宣言する前にゆっくりおもむろに座ったのにその隙は突かねぇ。お前も集中力が欠けるぐらいには疲れてるんだろうし、今の状態で戦っても楽しくねーだろ？」

「楽しさなど戦いにいらないだろ！」

「俺は要るんだよ、まぁお前は真面目だから戦いに真剣だろうがよ」

「そういうやつだよ本当に、お前はさぁ！」

「お、やっぱ座るのか。呼吸も落ち着いてきたしいい休憩になったんじゃないか？」

「うるせさい、お前が休憩を言い出したんだから俺がいいって言うまで休憩だからな、いいな！」

「わかったわかった、いつまで休んでもいいぜ」

「くっ……」

「しかしなぁ、お前の攻撃苛烈過ぎだってもーバテバテよ」

「嘘つきめ、まだ余裕があるだろうがお前には。隙だらけになって座ったとか言ってはいたが、全く隙などなかったろうが」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい