第2014話:ケライ・パイアウ~仮面~

「その仮面なんなんですか? 似合ってないですよ」

「ははは、厳しいな。ちょっとしばらく顔を隠さないといけない理由ができてね、急造なんだ。しかし、君よく私だとわかったね? この仮面じゃ正体を隠せてないかな?」

「私じゃなきゃわかりませんよ。普段どれだけ一緒にいると思ってるんですか、しばらく身を隠すってことは、私も離れた方がいいですか?」

「そうだな……君と一緒にいるとバレるかもしれない。向こうがどれだけ情報を持っているかがわからないから……いっそ君も仮面をつけてみるとかどうだい?」

「んー、嫌ですね」

「はは、まぁしばらくは会えないなこれじゃ。まぁ君の方に迷惑がかかることは無いと思うけど、もしそっちに行ったら上手いことやってくれ、君はそういうの得意だろ?」

「まぁ、あなたとの付き合いも長いですからね」

「うん、気を付けるんだよ」

「はいはい、あなたの方も気を付けてくださいね、そんな似合ってない仮面をいつまでも着けてないでいいように早く解決してきてくださいよ」

「うん、そうするつもりだよ。割とすぐにどうにかなると思う、待ってていてくれ。……ところで、この仮面そんなに似合ってないのかい?」

「まぁ、だいぶダサいですよ」

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