第2011話:コウチ・イラキス~神のいかずち~
「天の神の怒りを表現すると雷が多いじゃん? なんで?」
「まぁ大きい音が鳴るし、光るし、空から落ちてくるしでむしろ天に神がいて、その怒りを雷で表さない方が無理じゃない?」
「それもそうか」
「つまり私も怒ったら雷を落とせば雷が落ちたら私が怒ってると思わせられるってことだよね?」
「あー……んん!? どゆこと?」
「雷が神の怒りを表しているなら私の怒りの合図として雷を使うようにしたらつまりは私が神ということじゃない!?」
「待って待って、支離滅裂だし、まずはそういう主張よりも聞いたことに答えてくれない?」
「えー、どこから話したものかなぁ……」
「まぁ、とりあえず怒ったときに雷を落とそうと思ったところから話してもらえる?」
「それはどうしたら神だと思ってもらえるかと思って、そういえば雷って神の怒りのイメージが強いよなぁって思って……」
「うーん、なるほど……? まぁ100歩譲って神だと思ってもらうためにどうすればいいかを考えるのは考えないことにして、まぁ確かに怒ったときに雷を落とすなら雷=怒りってイメージになるのはわかる。でもそれは別に経験からの推測がそうなるってだけで、神だと思ってもらえるかどうかは別の話だと思う」
「そう?」
「ていうか、怒ってるかどうかとかは関係なく、雷って落とせるの? 落とせるなら怒っているかどうかは関係なく神かも?って思ってもらえると思うけど……」
「うーん、問題はそこなんだよね」
「最初から問題外だったか……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます