第2001話:ぺーレ・ライマヌ~古代生物~

「うわぁー生きてる恐竜だぁ!」

 恐竜館という恐竜の動物園とか博物館とかが全部一つになったみたいな巨大施設に来た。

「でかいトカゲとか、魔力の無いドラゴンとか言われがちな不遇生物なのに君はあれ好きなんだ」

 一緒に来た友人はあんまり乗り気じゃない、恐竜の魅力を知らないようだ。

「えー、かっこいいじゃないですか。でっかいし、牙も爪も鋭いし、かつては地上を武力で支配していたんですよ!」

「だってドラゴンだってでっかいし牙も爪も鋭いしかつては地上を武力で支配していたじゃないか!」

「うちの世界にはドラゴンはいなかったんですよ! そもそも魔力って言う概念が無かったし……」

「うーん、まぁ確かに魔力がない世界でぇ……これだけの大きな動物が活動していたというのはー確かに、すごいことかもしれない。全然イメージができないな……」

「でもやっぱり一番の魅力はもういなかったってことなんですよね」

「? いるじゃないか」

「いや、この世界ではまだ恐竜がいるような時代の世界から恐竜が来ますけど、僕の生活した世界では恐竜は完全に絶滅していて本物を見たことは無かったから……」

「ふーん、本物見てどう?」

「やっぱりかっこいいです! あっ! あっちには旧予想図にそっくりな方の恐竜もいる!」

「旧?」

「絶滅していたから予想図しかなかったんです! 世界によってはいろんな姿の恐竜がいるんだなぁ、確かあっちの博物館にはそういう予想図とかの資料も収められてるはずなんで後で行ってみましょうよ!」

「まぁ、楽しそうで良かったよ」

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