第1967話:ケイディ・ミジャルク〜世界でニ番〜
「君のその実力、大層自慢に思っているのだろうが、その程度では世界で二番だ」
「いや、自信があるのはあるけど別に世界で1番だとかは思ってないからね?」
「あ、そう?」
「その言い方だとまるで世界で一番は自分だみたいに聞こえるんだけど」
「まぁ、そう言っても差し支えのない実力を持っているのは間違いない」
「すごい自信だ、自信だけなら確かに世界で1番かしれない」
「実力も世界で一番だよ」
「その根拠を聞きたいんだけど」
「そりゃあ、私よりも実力があるとは誰も言うことは無いからさ」
「なぜ? 中には結構プライド高い人いるだろうし、世界一を自称してるような人が居たら挑みに来たりするんじゃない? そういう人が来たら全員返り討ちにしてきたの?」
「まぁそんなところだね。そんなことをしていたら私よりも実力があると言う人はどこにもいなくなってしまったんだよ」
「いなくなったってのは、言わなくなったってこと、ですよね?」
「いや、本当にいなくなった。いなくした」
「消した、ってこと?」
「私は消してない、いなくなったんだよ」
「あ、そうですか」
もしかして、私が世界一だって主張したら私も消されてしまったんじゃないか?
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