第1892話:アレ・パラウ~出禁~
「あれ、エラーが出る……」
普段使っているカードで認証を通そうと思ったら通らなかった。
「なんでぇ?」
何とかしようと何度読み取らせ直してみてもエラーが出続ける。
このままでは入室することができない……
なぜ認証が通らないのかを調べるために認証パネルを開き内部のコネクタを露出させ、内部のデータを調べる。
「データベースから私のIDが削除されている! なぜ!」
「そういうことをしてるから出禁になったんだよ」
調べていたら後ろから来た人に言われた。
「なんですと?」
「君、アレ・パウラだろ? そのパネル直してくれない? そんなハッキングしてると出禁どころか通報されて拘束されてしまうよ」
「ぐぬぬ、なぜ……私は自分の持っている能力を活かしているだけなのに……」
「ルールの範囲内でそういうことはしてくれよ。パネルはそれで直ってる? 中のケーブルとか切ってないよね?」
「直しましたよ! だからそのカードでドアを開けて私も一緒に遠しなさい!」
いろいろと元あったように戻した。
ここからではデータベースの方は触れないので
「いや、そんなことしたら俺も出禁にされちゃうよ」
「そもそも私自身が出禁なのも納得がいってないんですけど!?」
「いやそれは俺に言われても困るし、素行を見直したらいいんじゃないか。それを管理者が見てるかどうかは知らんけど」
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