第1849話:イェル・フルスト~改造人間~
「戦闘用の能力に特化した改造を受けた後死んでこの世界に来たわけだが、どういうわけかその改造を維持したままこの世界に来てしまった」
「事情の説明ご苦労。まぁたまにそういうことがあるんだよ。君、おそらくだけど人間だったころの記憶ないか薄いかだろう?」
「まぁ、確かに……、あんまりちゃんとは覚えてないです」
「だろうね。大抵そういう場合の改造人間は改造手術の際に死んでいるんだ。手術の失敗で死んだって言うことじゃない、手術の過程で死んでいるんだ」
「つまり……?」
「死体をベースに新たに作られた改造人間ってことさ。判定の仕組みは定かではないが、改造手術の直後を生まれた瞬間としているんだな」
「つまり……?」
「君はこの世界への転生を経てしても人間に戻ることはできないし、なんならこの世界には人間だったころの君がいるっていうことだね」
「そうなのか……」
「というか、君は人間に戻りたいと思っているのかい?」
「それは……、そうでもないような……?」
「まぁ、日常の生活をしようと思うとその体は確かに不便かもしれないね。再度手術を行って生活に不便無いようにするぐらいしかできないね」
「なら、そうしてもらえると助かります。……その過程で死んだりはしないですよね?」
「しないしない」
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