第1720話:イーファン・テムテム~本物の魔法使い~
この世界に来て、
「やぁやぁ、魔法遊びは楽しいかい?」
いつものように遊んでいたら、知らない人に声をかけられた。
その日していた遊びは、見つけてきた設置型の魔法を使って人を驚かせる、いわゆる質の悪い、いたずらとでも呼ぶようなものだ。
体は子供であり、それに影響されて子供らしい振る舞いをしていたが、元の精神は大人だ。
だから、やってることが悪いことであることもわかっていたし、そうやって誰かに皮肉で指摘されると、直接指摘されているわけでもなくても、バツがわるい。
「ああ、いや、そんな顔をしないでくれ、僕は何も君たちの行いを咎めようという気があるわけではないんだ。どうせ子供のやってることだ、君たちはそれなりに自制も働かせられるようだし、なにより、僕もそういうことが大好きなんでね」
そう言って彼女は私たちのやっていたいたずらを進化させた。
より凝った魔法見つけてきて発動させたのかとも思ったが、単純に私たちがやっていた魔法の効果を増幅させていたいり、より効果的になるように位置を変えたり、追加の仕掛けを作ったりしていた。
「すご……、どこでそういう魔法を見つけてくるんですか?」
自分たちもそういういたずらがしたいと思ったわけではなく、単純な興味で聞いた。
「うーん、そうだなぁ、私はただそういうことができるんだ。君たちの使うような
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