第1700話:アルテッテ・ソルマニア~カウンター~

「我はカウンターの名手、さぁ好きに打ち込んで来るが良い!」

「いや、カウンターが来るとわかっていて打ち込むバカはいないだろうが」

「そうかな? この場所を守る私を倒さねば先へは進めず私を倒すには攻撃するしかない。すなわち、私にカウンターを決められて帰ってもらうということ! ん?なんか変な気がするな」

「やっぱりバカじゃねーか、言ってることの目的を途中で見失ってんじゃねぇ、ていうか最初にカウンターの名手だなんて言わなければ初撃を返して終わってたろうに、何でそうしなかったんだ?」

「……そうか!」

「バカに付き合ってられんな、さっさと終らせてやる」

「むむ!打ち込んで来る気だな? 散々バカだバカだと言っておきながら結局はそうすることしか出来ないのではないか! よしこい、どんな攻撃でも見事に返してみせよう!」

「よし言ったな? 返せなければお前の負けだぞ!」

「よしこい!」

「せーの!」

「合図までするとは、返しやすくしてどうする!」

「ドン!」

「なんだぁ!? どこに打ち込んでいる! 全然的はずれだぞ!?」

「それはそうだが返せなかったようだな?」

「……確かに!」

「つまりお前の負けだ、通らせてもらう」

「仕方ない、通ってよし!」

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