第1696話:アエリント・レイウチ~装備選定~
「うーん、いろいろあって迷ってしまうな……」
久々に装備を一新しようと思い、いろいろと見に来たのだが、新しい店に来たので勝手が良くわからない。
「この鎧、かなり装甲が薄そうですけど、防御力は大丈夫なんですか? やけに高いですが……」
「これは装甲表面上の空間位相をずらすフィールドを張る鎧でして、物理的な衝撃が一切装甲裏に対して通ることは一切ないという優れモノなのです、物理的な衝撃打撃や斬撃はもちろん、熱や冷気、当然電気も無効です。弱点といえば座標指定系の攻撃ですが、そんなややこしい攻撃をしてくるモンスターはそうそういませんからね、購入できるのであれば、大変おすすめの一品です」
何を言っているのかわからない……
「買えないんで、遠慮しておきます。これは?」
「こちらは先ほどのに比べると性能としては数段落ちるのですが、さる世界では幻獣と呼ばれるめったに発見されず、そして寿命というものが存在しない獣の甲殻を編んで作られた鎧です。本来存在する世界ですらそれほど貴重な存在であるので、この世界ではさらに希少、その素材を鎧一つ分集めて作るのはとても大変なことなのです。当然防御性能は一級品であり、使用者の健康状況を最高の状態に保つ能力を持ちます」
それはすごい。
しかし、値段はその希少性に見合う値段だ。
「これぐらいの値段なら手が出そうです、これは?」
「こちらは……、まぁまぁありふれた防具向きの鉱石を加工技術で最大まで防御性能を向上させることで大型モンスターとの戦闘にも耐えうる一品にしたものですね。手ごろな価格でよい性能だと思います」
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