第1611話:キレブ・レイティ~大きいもの~
「大きい物っていいよね」
「まぁ大きいことはいいことだよな、容量とか」
「いやまぁ容量はでかいに越したことはないけれどさ、そうじゃなくて物体として、質量とか、体積とか、高さとか! そういうもののでかいのって話だよ」
「うんうん、僕はそういう話も分かるともさ、ウレコル式倉庫の容量を確保するために縦に積み伸ばした巨大さ、とてもわくわくするもの。巨大さをささえるための土台の質量とか最高だよね」
「君は大きい物っていうと倉庫しか思いつかないのかい?」
「そりゃあ、大きくていい物っていったら倉庫だろう?」
「他にもいろいろあるだろうよ、怪獣とか、ロボットとか!」
「何を言ってる、そんなものでかかったら危なく迷惑なだけじゃないか。その点倉庫はいいぞ。当然大きくすれば倒壊の危険性は高まるが、それは構造でカバーできる、その構造がまた良くて、荷重を分散したり、外部から加わる力を収納物に伝えないようにしたりする、そういう工夫が随所にあってな……?」
「まさか倉庫でそこまで語られるとは思ってなかった。いいじゃねぇか怪獣やロボットがでかくてもさぁ! 派手だし、かっこいいじゃねぇかよぉ!」
「派手さカッコ良さならでかい倉庫にはつきものの自動出納システムだパイプや自走ロボット網が張り巡らされていて派手でかっこいいぞ!」
「倉庫の話はもういいんだよぉ!」
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