第1522話:レセレ・ブレイダ~攻撃相性~
湖で龍が目撃されたという話を聞いて、調査、もしくは討伐の仕事に来たのだが、湖の中から出てきた水の龍に襲撃されて応戦することになった、のだが……
「うおー! どうなってやがる、全然効かんが!?」
「そりゃあそうでしょ、あんな動く水みたいな生物に物理攻撃が効くと思う方がおかしいんですよ」
「じゃあどうやって倒すって言うんだよ」
「物理に頼らない方法、つまりは属性攻撃です」
「そんなのできないが」
「魔法とかを使えば簡単なのですが、何か覚えは?」
「無いって言ったろう」
「そうですか、では私が」
「何かできるのか?」
「水の魔法が扱えるんです」
「それ、効かないだろ。相手は水の龍だし」
「まぁ、直接水の塊をぶつけるような使い方では効かないでしょう、もしかしたら吸収されてしまうかもしれません」
「他にはなんか使えたりしないのか? 水の塊をどうにかするなら……なんだ、爆炎魔法とかで蒸発させたりよ」
「あれは湖から生えてますからね、生半可な炎ではダメです。湖ごと蒸発させるぐらいの勢いでなければ」
「じゃあどうするってんだよ」
「それは、私の得意な水の操作ですよ。あなたは適当に殴りかかって部分的に飛散させ続けてください。それを私が操って霧散させます。水の龍と言えども、霧にして風に乗せてしまえば復活することもかなわないでしょう」
「属性相性の話かと思ったけど、単純にごり押しじゃねぇか……」
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