第1517話:ヴァラ・ヴォンド~包装紙~

 包装紙というものがある。

 一般的には商品を購入した際に見栄えを良くしたり何を購入したのかの情報を隠すために本来の梱包の上から包む紙のことだ。

 この包装紙というもの、意外と世界によって差があるらしい。

 包装紙自体が存在しない世界も多いが、見かけてびっくりした包装紙文化の話をして観ようと思う。

 まずそこそこ驚いたのが、とにかく派手な包装紙だ。

 私がよく知っている包装紙は華やかな柄が入っていたりして、印象が一律で良くなる柄なものが多い。

 しかしこの派手なものはとにかく派手だ。

 包装紙なのにギラギラと輝くメタリックな色銀紙のマーブルだったり蛍光色の5色縞だったり、とにかくこの手の文化圏の包装紙は派手だ。

 しかも包装紙に追加料金を払うことでより派手な包装紙に変更することができる。

 これは私の解釈だが「俺はいい物を買ったぞ!!!」ということを力強く誇示するためにこういう派手な包装紙にしているんじゃないだろうか。

 もしくは相手への威嚇。

「こんな派手なものをひったくるつもりか?」という威嚇効果はあるだろう。

 なるほどなぁ、納得だ。

 他にも透明な包装紙、強度がとても高くて単純な耐久度の向上に寄与する。

 これを採用してる分化圏はどういうわけか梱包がめちゃくちゃに柔い。

 外でぶつけたら簡単に破れてあふれる。

 だから追加の包装で強度を増すというのはわかる。

 梱包の方で強度を増してくれと言う気持ちが強いし、家に着いてからめちゃくちゃ開けづらい。

 専用の強いはさみも買ったぐらいには硬い。

 一番すごいと思ったのは包むと包まれたものが小さくなって持ち運びやすくなる奴。

 技術的には可能ではあると思うが、それが使い捨て向けの量産品としてロールで各店舗に置いてあるのはめちゃくちゃすごい気がする。

 他の文化圏でも採用されてほしい。

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