第1428話:メーティカ=メーティカ~リアルタイムボードゲーム~
今日も暇つぶしにボードゲームをやっているところにお客さんが来ました。
何年もの間たまにくる常連なお客さんしかこない。
「うーす、ってお前らまたボードゲームで勝負してるのか。んん!? メイナムとやってる割りには表情が明るいが、まさか勝ったのか!?」
彼もメイナムにはボードゲームで勝ったことがない人、強さは重々理解しているみたいで、この余裕顔の私に驚いているようです。
「ええ! 勝ちました、実は最近はちょくちょく勝ててるんです!」
「本当かぁ? メイナム、手でも抜いてるんじゃないだろうな?」
「抜いて、無い。ただ、ルールが、よくない」
「ほぉ、お前にも苦手なボードゲームがあったとはなぁ。でもこれ、いつもやってるやつと同じゲームじゃないか?」
「ちょっと特殊なルールでやってるんですよ。先手後手という概念を取っ払って常にお互いの駒を動かすことが可能というルールでやっているので!」
「あー、なるほどな……」
「なんですかその納得したみたいな顔は! 失礼ですよ!」
ピーとセンサーが鳴ったのでチョップする。
「ぐ、ずいぶんとこれも久しぶりだな。しかし、手番を廃止しただけでメイナムが勝てなくなるとはなぁ、あんだけ打たれたらいやな場所を抑える打ち方だったのに。それは手番の概念が無くなっても関係ないだろ?」
「メーティカ、反応速度が、はやい」
「あーなるほどな、メイナムはのんびりしてるから手が追い付かないのか」
「そう」
「なるほど、合点がいった。それなら勝てるわ。そうだ、メイナムがやらないなら俺とやろうぜ。メイナム、いつものくれ」
「りょーかい」
メイナムも最近は料理ができる。
手順を全部教えたわけじゃないが、少し基礎を教えると全部できるようになった。
しかし一人で留守番をさせると、たいてい失敗するのはなんでだろう。y一人でやるのは苦手なのかもしれない。
ちなみにお客さんとやった勝負は負けた。
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