第1358話:ライアイ・ウリュア~戦線離脱~
「これは無理やな」
戦場に置いて生き残るのは強い者ではなく、賢い者だとボクは思っているんでね。
この戦局なら抜けさせてもらいます。
スッと戦場を後にして、リストから名を消す。
その後、ボクがいたチームが壊滅したとしても、ボクの知るところではありませんと。
まぁ、現実の戦場ではないので負けても死ぬようなことはないが、負けの場に居合わせたくはない。
さて、次の戦場に向かっていこう。
おや、あれは……
敵側に先の戦場にてチームメイトだった人がいますね。
向こうもボクに気づいた模様。
挑発の行動をしているのが見えますね、負けた腹いせというところだろうか。
戦闘の結果には関係ない行為でね、まぁどちらかというと誰に向けた物かわからないこちらのチームの全員に対する挑発になって、士気が上がるかもしれない。
戦いは始まって先のあいつはチームワークを無視してこちらにむかってくる、これは勝ったな。
ボクはそれを無視して自分の役割をこなしていく、やはり勝つにはチームワークってやつが大事なんだよなぁ。
戦闘終了まであと少しというところで例のあいつが相変わらずの個人プレイでこちらに突っ込んできた。
それじゃあ勝てないでしょと思いつつも軽くあしらう、先の戦闘で負けたのはボクが抜けたからじゃなく、お前が考え無しに突っ込むからだよと口頭で伝えてやりたい。
チーム内でのみ音声の伝達ができるっていうシステム上伝えることはできないが。
この戦闘は無事勝利、やはり勝つのは気分がいいなぁ。
まぁ、これで彼も懲りてくれることだろう。
さて、次へ行こうか。
んん?
全員初めて当たる顔だな、長くやっていると珍しいことだ。
なにはともあれ、戦闘開始だ。
開始直後に敵も味方も全員戦場から消えた、なんだったんだ今のは……
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