第924話:フォルフ・ツシカ~猫という生物に関するレポート~

 この世界には夥しい数の世界から転生者が来ており、人間(ここではコミュニケーション可能な知的生命体のこと)以外にも動植物が多数存在している。

 これが不思議なことに由来とする世界が異なるはずの動植物には同様の形質を持つものがいくつかあり、複数の世界にまたがって存在する物も多数ある。

 その中でも、特に【猫】と呼ばれる動物についてだ。

 この猫という生物はなんと、現在確認されているだけで数万の世界に生息していることがわかっており、不思議と性質は世界ごとにほとんど変わらない。

 基本的な扱いにしても、その世界の人間からは手厚く保護されており、癒しを意味する言葉で呼ばれることもあるほどである。

 まれに猫を敬わない者もいるが、ごく一部であり人間というものの多様性を考えれば許容範囲だろう、しかし彼らは歴史的に見ると常に少数派であり、悪であった。

 卑劣にも猫を盾に縛り付けて相手を降参させる等の戦法を取る国も存在したと聞くが、想像しようも無いほどの悪の帝国であったことは想像に難くない。

 おっと、話が逸れた。


(中略)


 ともあれ、猫はどんな世界でも似たような形質を持ち、愛されている。

 愛されるということを体現した存在なのである。


 添削コメント:資料不十分、主観的観測が多分にあり、レポートとしてのていを為していないため再提出とする。

 猫の可愛さにだけは全面的に同意である。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る