第795話:コレオ=ユリオⅡ~止まった時の中で~
最近おかしなことが起きている。
特に疲れがたまっているとか、そういう心当たりはないのだが、もしかしたら知らない内にストレスとかを溜めているのだろうか。
普段は何にも問題ないのだけれど(あっても気付いていないか)僕が時間から降りたりするとおかしなことが起き始める。
時間が止まるのがおかしなことじゃなくて、それは不思議なことではあるけれど普段のことだからね、そうじゃなくてさ、
止まっているはずの時間の中で動く影を見たんだ。
当然、僕が下りた時間には他に動く者はないはずで、いるとしたらそれは僕と同じように時間から降りることができる何者かで、完全に僕と同じタイミングで時間から降りていることは間違いない。
さすがにそんなことはあり得ないと思うし、僕が時間から降りるのを見てから時間から降りても間に合わない。
そもそも、時間から降りるところを見た次の瞬間には戻ってきているはずだ、客観的には。
だから、この止まった時間の中で動くものがあるわけがないし、見間違いか幻覚かのどちらかだと思うんだよな……
カサッ、
音が聞こえた気がした。
風が吹いているはずもなく、どこかで何かが動いた音が聞こえるなんてありえるわけがない。
振り向いても、何が動いたかもわからず何も起きてなかった。
こんなことが続いているのでそれが原因で疲れがたまっててさらに幻覚を見るっていう変なループに入ってる気がする。
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