第505話:皇勇人〜年末、じゃない〜

「外は寒そうだな……」

 こたつに入りながら窓の外を見て呟く。

 この時期は寒くて外に出ることが少なくなって、部屋の掃除が捗ったりこたつに入ってだらけたりしてなんだか年末感があるのだけどこの世界ではまだ年末は遠い。

 地球基準ではちょうど年末のはずだがこの世界での年またぎの時期は夏、ただ前の夏には特に年始のお祭りなんてものはしているような感じはしなかったな。

 うーん、気分だけ年末なのもなんか嫌だな。

 たぶんあそこなら年末イベントをしているであろう場所に心当たりがあるから行ってみることにするか……。


 思ったより外は寒いな……。

 結構着込んできたのにかなり寒い。

 幽都に来たら予想通り年末ムードだった。

 なんとなくよくわからんイルミネーションで彩られた街並みや着物で出歩いている人等と、あからさまに年末ムードだ。

 でもよく考えたら年末の町中ってムードだけで一人で散歩するものじゃない気がする。


 やっぱ年末は部屋でこたつに入りながらなぜかやっている行く年来る年を見ながら寝正月に突入が定番だな……。

 別に年末ではないが。



















































































































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