第377話:リーガ〜仕事が奪われている〜
俺の仕事が奪われている。
誰にかって、機械にだ。
そもそもこの世界では働いている奴の方が少なく働きたい奴だけが好きな仕事をして生活している。
だから仕事を奪われても生きていけるのだ。
しかし、しかしだ。
俺は働きたいのだ。
しかし、俺のやりたい仕事はこの世界では機械がやっている。
別に、その仕事自体はやれるのだ、機械がやっている分意外にやりたい人がやるレーンが存在していて、人が自由にそこで働いて給料をもらうことができる。
ただ、そこで終わりなんだ。
俺のやった作業の結果は下流工程に流れていき、機械の手により全てがやり直される。
俺の技術に不満があるというわけではなく、単純な信用の問題。
自由に人が仕事をできると言っても技術が無い者が適当にやったものを製品として出荷するわけにはいかない。
だから、作業自体はやれるがそれがそのまま出荷されることはなく。無意味な作業をするだけになる、というわけだ。
クソが、この辺りこの世界はクソだ。
俺はその仕事がしたい、だがその仕事ならどんな形でもいいわけではない。
わがままだと言われるかもしれないが、意味がない仕事はしたくないし、それ以外のことはしたくない。
その仕事でかつ、意味のある仕事がしたいのだ。
どうしたらいいだろうか。
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