第264話:アンダール‐ミンダール〜休みの予定〜

「ふっふっふー」

 自分で言うのもなんだが、不敵な笑みを浮かべる。

 明日は待ちに待った、休みの日だ。

 明日遊びに行く予定を綿密に決めて準備も万端。

 あとは寝て明日を待つだけ。

 おやすみ。


 起きた。

 外は暗い。

 まだ夜が明けていないわけではない。

 既に夜だ。

 結局今日していた遊ぶ予定は何一つ消化できていない。

 本当は朝早く一度起きたのだけど、起きれなくてもう一度寝た。

 昼前にもう一度起きて、予定の再構築をしている途中に寝て、何度か起きて寝てを繰り返した。

 まだ頭がボーッとする。

 何だかんだで休みの過ごし方がいつもこんな感じになるけど、なんか、綿密に決めた予定を全部投げて惰眠を貪るっていうのは非常に、幸福感がある。


 また別の休みの日。

 起きた。

 今日は友達との約束があるので、起きなければならない。

 起きなければならない、のだが、 布団の魅力からは逃れられず、二度寝。

 部屋に乗り込まれて、怒られた。

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