第46話 Twilight Party


太陽が沈んで月が昇るまでの時間

昼でもなくて夜でもない時間

それが Twilightトワイライト


Twilightトワイライト は 不思議な時間

いつも いろいろな思いがあふれてくる

いつも 何かが起こりそうな予感がする


氷を入れた背の高いタンブラーに カンパリとソーダを注ぐ

赤色の海に 音を立てて無数の泡が立ち上る

仕上げに浮かべたのは 薄く切ったオレンジ


カンパリソーダといっしょにベランダに出る

火照ほてった身体と濡れた髪

バスタオル一枚のボクを撫でる風がとても心地良い


瞳に映るのは トワイライトの街

不規則にまたたく光は まるで生き物みたい


光の中にいるのは たくさんの人

その中には これから出会う人もいる


ボクたちは顔も名前も知らない

でも お互いを感じているのかもしれない

不思議な時間トワイライトに身を委ねることで


身体がまた熱くなった

まるで 誰かに見られているみたい

ボクの赤裸々せきららな心と身体を


顔を隠すように垂らした 濡れた前髪

うつむき加減に掲げる 赤色のグラス


ねぇ キミにも見えた?

無数の泡が宇宙そらまで上っていくところ


いつか出会う まだ見ぬキミと

トワイライトに カ ン パ イ


RAY

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