第23話 おもひで幻灯会


夏になると開かれる幻灯会

頭の中のスクリーンに映し出される セピア色のフィルムたち


ところどころかすれながら 色褪いろあせないものがある

彼の笑顔はいつまでもあのときのまま


浮かんでは消えていく 夏の思い出たち

思い出の数は花火の数? それともKISSの数?


少し前までは見るのが辛かった幻灯会

とがった過去が心に突き刺さって痛かったから


でも 時間の流れがそれを削ってくれた

とげとげのコンペイトウがジェリービーンズになったみたい


そんな話をしたら キミは怒るかな?

いつもみたいに「バカだな」って笑ってくれるよね?


おもひで幻灯会 それはボクの夏の風物詩

今の自分の幸せを確認する時間とき



RAY

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