第83話 あるくせに無いって言い張るのはなんでさ?
花咲き、受粉し、実をつける。
実りの季節はもうすぐだ。
植物ではみなわかってるのに
自分のこととなると
空中からいきなり完璧なりんごの木があらわれ
もっさり実をみのらせるくらいに1週間で成長するはずだ
って勘違いする。
そうでないと、結果が出ない! と不安で震えだす。
おかしいでしょ。
自分の持っている、経験、興味、技術
それをふくらませていくのだ。
実りは過去や今の延長線上にある。
できることとできないことをつなげたときに
実りが生まれてくる。
その実りだって金銭的に大成功
フォロワー何万の有名人みたいなこととは限らない。
地味でも、わずかなファンしかいなくとも
あなたを必要とする人はいる。
それも実りだ。
華々しい実りしかないなんて
誰が決めたの?
なんでそんな世間の概念にはまっているの?
おかしいでしょ。
自分の持つものを
もっと愛して、貴重さに気づかないとだめだ。
そうでないと、最初からやり直しな気分になって
実りのときはすぐそこなのに投げたしたくなるんだ。
あなただって、もう実ってるから姫りんごみたいに。
姫りんごだって、味はりんごで王林や紅玉に引けを取らない。
自分の実に気づいていくと
人生の実りの季節はもっと頻繁に訪れていたことがわかってくる。
未熟な実を千切り捨てたり
実った果実を腐らせて、地面に撒き散らすのはもう終わりだ。
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