第81話 悪を飲み込む。
悪だって必須栄養素なんだ
人生にとって。
善なるものが体やもっと深いところを
養ってはくれるのだけど
悪があることで
変化や気づきや脱皮のきっかけになる。
多様性のもとでもあるから
悪を完全に遠ざけて生きることはできない。
私にとって悪でも
あなたにとっては善かもしれない
物事なんて光を当てる角度で違ってくる。
普通の人は心地いい状態だと
深く自分を分析しようだの
今の状況を良くするためにどうするかだの
どうしてあの人は、ああなのかだの
考えない。考えませんよ。
だって一文の得にもならないし
面倒だもの。
悪があるおかげで
怒りや悲しみ、驚きっていう感情を入り口に
面倒なあれこれを考え
なんとかするために動き始める
自分を変えようとする。
理解できないものは悪じゃない。
主張が異なることは悪じゃない。
物事の優先順位が違うのは悪じゃない。
既存のものを悪と断じるのは気持ちいいけれど
あなたはその物事を実際に運営できるの?
ちゃんと肩代わりできる案を持たず
批判と裏読みだけで行動しても
世界を何ひとつ変えない。
相手は悪だと決めつける単純さに甘んじるな。
相手だって人間で、その人なりの善意で動いている。
恩がある、頼まれた、予算がない、いろんな要素が人や組織には絡んでくる。
悪に基づいて動く人間はほぼいない。
あなたが悪に基づいて動くのが苦しいのと同じように
相手もそれは苦しく
本人なりの正義がベースで行動してる。
そこを知ることが世界を変える始まりだ。
私の体験してる世界が全てではない。
他の人の体験を完全には理解できなくとも
別の世界線で生きているのだと
穏やかに眺めればいい。
こうしてものの見方のバリエーションが増えていく。
単一の人生のシナリオ
常識的な道
パターン化した行動なんざ
己も宇宙も望んじゃいない。
悪を排除する
(もちろん時には必要)
それもいいけど、
悪を飲み込む決意で
人生をあゆむとき
パワーアップは早く
世界と人生へ貢献できるエッセンスは豊かになるものだ。
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