第18話 完璧超人はタイマー付きだよ。
終わりのあるがんばりか、
終わりの見えないがんばりかは大違いだ。
終わりが見えないまま、
全力で人はがんばり続けられない。
例えば介護と子育ての大変さの違い。
子育ての人は大変ながら意義を感じて、笑顔もある(ない人もいる)。
介護の人は大変で意義を信じようとして、笑顔を作ろうとしてる(作れない人もいる)。
先の見えない我慢やがんばりって地獄だ。
本人は納得してやってるならいい。
苦行が好きなだろう。
ただ周りは辛い。
そういう人は得てして全部自分でやろうとして、苦しんでる。
周りの人は手助けも出来ず、
暗い顔を見てるしかない。
それは実際に味わうと想像以上の苦痛なのだ。
大切な人がただ苦しむ姿を
何もせず手も出せず、
見ていられるほど人は強くなく
周りの人も不幸になっていく。
一人でがんばり続けることは
不幸を生産することだ。
だから過剰に背負うときは
好んで苦行してるんだと自覚してめいいっぱい楽しむのだ。
趣味は苦行だと笑顔で言ってればいい。
好まないよ苦行! っていうなら
人の手を借りよう。
社会の手を借りよう。
お金で解決できるなら、そうしよう。
それだけ。
メンツやよくわからない常識とやらで
今の状態をオープンにしたがらない人もいるけど。
共倒れって、趣味の苦行以外で誰も喜ばない。
だけど、期限のあるがんばりは意外といける。
あと三年間、あと五年間。
この人が立つまで話すまで。
キリがあるから過剰な努力も出来たりする。
けど、期限決めないとだめだ。
自分を使い尽くして、生きてる意味がわからなくなるから。
どちらにせよ
助けを乞うのって大事だし
他人に任せちゃうとも必要だ。
背負い屋は世界の指揮者のように自分を思ってるから
他に任せられない
もしくは自分より上手くできないと決めつけてるけど
やってみたらいいんだ。
失敗してもいいじゃないか。
学ぶことができる。
自分より下手でもいいじゃないか。
この仕事は完成度低くても大丈夫ってわかったんだから。
完璧超人はタイマーがある。
あなたが完璧超人をやりたいならタイマーをつけること。
あと、人は完璧超人でなくっても案外生きていけるもの。
それさえわかれば、人にも自分にも完璧超人を求めなくなるよ。
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