第10話 自分以外の主人公なんて、私の人生にはいない。

自分以外の主人公なんて

私の人生にはいないのだ。


それがわからなくて

素晴らしい人にまとわりついたり

いい子に成ろうと無駄な努力をしたり

立派な組織に所属して、上昇した気になっていた。

全部勘違い。

私は私でそれ以上でも以下でもない。


短所も長所だし、

長所はしばしば私の足を引っ張った。

もっと、凄いことが出来るんじゃないかという

荒々しい野望に引き摺られ

ずいぶんと回り道をしたけど

手に残ってるのは

無理せず出来る楽しみだけ。

あとは全部消えてしまった。


そろそろ覚悟を決めて

しょうもない自分を主人公と認めよう。

そうじゃないと自分の人生の脚本を書いてるのも

自分だと認められなくて

役割や他人の思惑で流されて苦しいだけだ。


冒険もときめきも安心もここにある。

私が中心だと受け入れることが

きっとすべての始まりだ。

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