第1217話「付け入る隙となる」

「見たこともない不思議な人形についていったら、お姫様と騎士様がいらっしゃるなんて思わなかったです!! 私ってなんてついてる!!」


「話が早くて助かる。私は姫様を護衛する任についている。今、城内は襲撃者によって危険にさらされている。とてもではないが私一人では姫様を安全にお連れすることはできない。すまないが、君の力を貸してはくれないか」


「いかがかしら?」


「こんな経験……断るなんて、滅相もありません。何なりと御命じください!!」

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