第1140話「真意は別にある」

 私は当初の目的である上層階へ向かうことを諦め、ジュンを止めるべく行動を開始した。

 しかし、意表を突かれる形となった。

 先ほどまで進路をふさいでいた副監理長の姿はそこにはなかったのだ。


 無論、こちらを探しているというのなら行き違いになったとも考えられるが、それほど単純な話ではない。

 あくまでも集団対集団での攻防である。

 すなわち、意図的に見逃されたのだ。


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