第1051話「遠き眠りから覚めた者」
失われた文明が¥の科学力が現在の文明を凌駕しているというのならば、それを扱う人間もまた理解できる水準に達していなければならない。
現国王の正体は特定できなくとも、間違いなくこの世界に元々生を受けたものではない。
俺と同じか、ユイナと同じか、はたまた別の方法でこの世界へと来訪したのか。
別次元の人間であれば敵に回したくはないところである。
俺の正体には一切触れてこないことを考えれば争う気は愚か、支援する態度から、当分は気にしなくとも良いだろう。
今はまだ。
「遺跡の中でも一際異質な雰囲気でまるで別の世界に来てしまったかと錯覚してしまうほど、精錬された部屋を見つけました。そこには、たくさんの人が棺桶に入っていました。その中の一人が現国王です」
「予想通りだ……」
「予想通り?」
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