第1026話「心理に近づく」

 悲しみに暮れた。

 短い間だとしても仲間であったのは事実である。

 失った者を嘆く心理は、密度によって決まるという。


 親族であったとしても無条件に悲しみの感情を抱くことはない。

 血の絆よりも強い絆があるというのはまさにこのことである。

 なぜなら、お互いに命を預けていた関係にあったのだ。


 次にやらなければならないことは決まっている。

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