第1008話「髪が長すぎる彼女を抱いて飛べよ」
俺たちは急いだ。
走ったのは心だけではない。
気が付けば体が言うことを聞いていた・
「……」
それも刹那なの事なのはいうまでもない。
之だけ髪が伸びきるまで引きこもっていた人間がついてこれるわけもない。
置いてけ堀を食らっている毛むくじゃらの彼女を待っているわけにもいかない。
「文句はなしにしてくれよ」
俺は手に抱えきれないほどのそれを抱きかかえてステップを踏む。
跳躍する。
疲れるなんて言っていられない。
歩こうにも、髪を踏んで転ぶなんて間抜けなことをするわけにもいかないのだから仕方がない。
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