第986話「仲間の願いそのもの」

 この果てしない世界に禍々しい闇の力と、闇を晴らす光の力が絡み合う。

 しかし、それは本来のありようではない。

 それを肌で感じつつ、一歩前に踏み出す。


 今、此処に存在するのは本来の自分の体でもない仲間たちには見せたことがない姿だ。

 その姿が失ったはずの仲間の姿と召喚した少女に似ていた。

 二人の思いを受けたことでその能力は、この世界でのみ具現化する。


 闇の化身に触れられて、一瞬で消し去られても瞬時に元の状態へと帰化する。

 なんど魂に触れられようと、少女の願いによりこの世界へと還元される。

 今のルナはこの世界の一部であり全。


 仲間の願いそのものである。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る