第962話「走り抜けよ!! その身体尽きるまで!!」
時間がない。
二人の生きてきた長い時間から考えれば、今の短い時間など取るに足らない。
それでもこの世界に流れる時間はみな平等。
ならば、身体能力を上げてその時間を少しでも稼ぐほかない。
ディアナに至っては元々人間であったことで、根本的には人と変わりはしない。
ルナは器が人間であるからこそ、身体を壊さない限界で急いでいる。
「少し走っただけでもう、疲れるなんて……さっきのがまだ効いてるってこと」
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