第927話「揺るがない意思よ」

 ここにきてなお、憂いは断っておきたい。

 みんながそれぞれの世界で生きていくためには、禍根が残るようなことはしたくはない。

 万が一失敗するようなことがあっても、責任はすべて自分にある。


 ユイナに何度言われようが、そうそう考えは変わらない。

 結果が指し示すというのならば、それに従って進んでいくしかないのだから納得もしない。

 それが価値観を押し付ける形となっても、この思いは忘れてはいけないのだ。


「もうすっかり日も暮れてしまったね」


「夜に出歩くなんて、ろくなことがないからな。さっさと帰ろう」


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