第917話「呪いの対象」
呪いなどと回りくどい真似をしてでも俺たちの戦力を拡充する狙いを持って行動している者がいる。
そこに巻き込まれたこの国も、いわば被害者といっても良いだろう。
しかし、それに対して俺たちが責められることはなかった。
無論、術者との関係がない国王であるから事実を知らないこともあるだろう。
それでも恨み言の一つもないことに違和感は感じる。
今、問い詰めなければ二度と聞き出せない可能性があるというのに絵安打言葉は違っていた。
「どうすれば呪いが解ける?」
「目を覚まさないと言っていたけど、呪いの本質は魔力の枯渇にあるのはわかっている。ユノンが命をつなぎとめたのは、おそらく君の仲間の治療によるものだろう。君たち全員の魔力をユノンに注ぐことだ」
「そんな、ことをしたら!!」
「それしか方法はない……なぜならユノンの魔力そのものに呪いがかけられているのだから」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます