第851話「極めて近く限りなく遠い世界の話」

「ミャーももう一人いるのかにゃ? あってみたい気もするし、会いたくない気もするにゃ。アーニャの敵になるならニャーと同じ顔してても容赦はしないにゃ」


「私とアマトの同じ姿? いるのかな……」


 ユイナが疑問に思うのは理解できる。

 俺たちはこの世界にとってはイレギュラーな存在であるはずだ。

 

 もともとこの世界とは別の世界に存在していたものであれば、ルナが体験したような接触はないと思うのだが、その根拠は弱い。

 そもそもだ前提が奇跡のようなものだ。

 特異な存在であるのは確実だといえる。

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