第789話「直感」

 油断することなど無い。

 力の差がありすぎる。

 同じ人間だとしても、弱者を獲物にしてきた人間と、子供ながらに死と隣り合わせに生きてきた人間とは生きる世界がまるで違う。


 それをわからせる。

 子供の浅知恵だと笑うなかれ、大人も子供も根本は変わりはしない。

 寧ろ発想力に邪念が無いうちならば、歳を重ねて埋もれていく餞別眼を発揮できる。


 人はそれを、『直感』と呼ぶ。

 

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