第764話「これも、あれも、それも、全部布石」
二人の間に絆が結ばれた。
この結びつきは今まで培った仲間たちとは違う。
何かが変わったようには思えない。
しかし、周囲は確実に変わった。
今までは少年に見向きもしなかった行きかう人々の瞳に映りこむ人影があった。
窓ガラスに映るにも関わらず何者とも関係を築くことができなかった者が、突如としてこの世界と繋がった瞬間だった。
だが、この少年は俺の事を知っていた。
そう、俺は時間の流れ、外界と隔たりのある世界に身を置いたからこそ少年を視界に捉える事ができるようになっていた。
つまり、この出会いは仕組まれたものだったというわけだ。
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