第713話「選択の日は近い」

 そうこうしているうちに、すでに索敵範囲内にとらえていた。

 こちらが気がついたという事は相手だって条件は同じとみておいたほうが良い。

 仮に、バニティーが俺達に気がつかなかったとしてもそれだけですむ。


 しかし、計算に入れていない場合に先手を打たれたのでは話し合いもあった物ではない。

 いつだって、どんな時だって二手三手先を考えておくことは当たり前であり勝ちに行くのであれば数百手先だって読み勝たなければならない。

 だが、今目的としているのは勝つことではない。


 負ける事が無いようにするだけである。

 できれば、無駄な血を流させるわけにもいかない。

 とめられるか。

 

 もう運命の選択まで時間はない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る