第663話「合理的な街に謳われるならば」

 それにしても飲食店が少ない。

 朝食を済ませていなかったら食事にありつけていなかった。

 数少ない食事処は全てクローズしている。


 例外はない。

 しかしながら、他の店はひらいている。

 勿論人の出入りがあり、流行っているのはいるのは言うまでもない。

 

 軽食が恋しいが絹で出来た小物を喰らう気にはならない。

 見渡す限り、建物、建物、建物。

 それでも、直接旅人が携わる事になるのは僅かな売買に因んだ商業施設のみ。


 文明がここにはあるのだ。

 文字もある。

 ところどころに異世界の名残が見受けられるが、何を意味する。

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