第621話「治安の好い都市」
想像していたよりも静まり返っていた。
夜の街を歩いている者はおらず、街灯も寂しく辺りを照らすに留めている。
これだけ静かだと、人が住んでいないのではないかとさえ思ってしまう。
だが、確実に背の高い建物に人の気配を感じ取れる。
眠りについているのだろう。
動く様子はない。
遠目に門の外で会った服装の兵士が徘徊しているのだが確認できることから、迂闊に出歩くことが許されているとは到底考えられない。
良くも悪くも治安は良い印象がする。
どこの国でも夜中に出歩くことが犯罪に直結するのは決っている。
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