第619話「透視される必要もない……何故なら」
それにしても、このメンバーで誰一人敷居をまたぐことができなかった者がいなかったの幸いとしか言いようがない。
無論、何も後ろめたい事なんてあるわけがないのだから敷居が高いなんてことはないのだが悪魔を差別するわけではないがすんなり許可が下りたのは何故だと疑問に思う。
悪だとか正義だとか人によりけりといえば聞こえがいいが、少なくとも俺の知る限りでは出会った悪魔はどいつもこいつもろくなのがいなかった。
「ようやく首都に入れるな」
「ボクは入れてもらえないと思ったでしょ?」
「こころを読んだのか……」
「違う違う。悪魔だって言わないとわからないからね。魂まで見抜けるのは一部の人だけだし、今のボクは人間の身体なんだからね」
「それよりも、投資する必要もない状態をなんとかしないとな。何故か俺に対して憐れむような視線を向けられるのが癪に障る」
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